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耳 |
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耳の形は品種により違いがありますが、個体差もあり
特に子猫の頃は体や頭部の大きさに比べ耳が大きく見えます。 |
聴覚は猫の五感の中で特に発達した感覚です。
猫は5万ヘルツまで聞くことができ、人にとって超音波である音域まで捕らえています。
眠っているように見えても耳の感覚は働いています。
飼い主の帰宅する足音、呼び声、缶詰めの開ける音、おもちゃの振る音などなど危険だと感じる音にも非常に敏感で、生きる為に必要な音を確実に聞き分け記憶する能力に優れています。 |
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頭部 |
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頭部全体の形は、品種によってかなり違いがあります。
サイアミーズ(シャム)の逆三角形の長い頭部とペルシャンの短い頭部、外見からもその違いが分かります。
その他、頭頂部が丸みのある品種や平たい品種などよく観察しますと頭部の形にそれぞれ違いがあることが分かります。
また左右の耳の付く間隔が、広かったり、狭かったり、これも品種により違いがあり、顔の印象がけっこう違ってきます。
頬の形も、頭部が小さくても頬が豊かだと丸顔に見えますし、頭部が大きく頬が窪んでいると精悍に見えたりします。 |
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目 |
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目は吊り上っているのが普通で形は、アーモンド型、丸型、卵型、と品種によって決まっています。
ショータイプに比べ、ペットタイプはそれほど厳密ではなく一般の人が可愛いと思う丸いタイプに近くなっています。
目の色は、サイアミーズ(シャム)のブルーやロシアンブルーのエメラルド色など品種によって決められていたり、毛の色(カラー)に関連して決まってきます。
基本的には茶色〜ブルーの間で、 カッパー、ゴールド、オレンジ、グリーン、ブルーなど色分けられているが成長の途中で色が変わる品種や左右の目色が違う個体もいます。 |
猫が暗い場所でも見えるのは網膜の後ろにある輝板が反射板の役目をし、わずかな光を増幅させます。
猫の暗視能力は人間の6〜10倍はあるといわれます。
又、猫の目は視野がなんと約285度にもなります。
眼球がやや湾曲で前面に出て眼孔が耳寄りに大きく開くためです。
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鼻 |
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ペルシャンのような短く潰れた感じの鼻をしている品種と同じロングヘアでも、ノルウェージアンフォレストキャットは鼻筋が通っています。両者の顔つきの印象はずいぶん違います。
また鼻の下の口の周り全体をマズルと言いますが、マズルが丸く広がっていると、ブリティッシュ・ショートヘアのようなボス顔のようなしっかりした顔に見え、頭部が小さくマズルも細いとオリエンタルタイプになります。
あごの太さや細さも品種によって違ってきます。
日本猫のマズルは小さめで頭部と均整の取れた綺麗な三角形になっています。 |
猫の鼻先は船のいかりを逆さにしたような形をしています。
鼻の粘膜から分泌物を出し、(鼻鏡)が適度に湿っています。これは風向きなどを感知する為といわれています。嗅覚も非常に発達しています。
また、上唇と歯茎の間にヤコブソン器官という嗅覚器があり、他の猫の尿や不快な臭いをかいだとき鼻全体にしわを寄せ半開きした口の表情を見せます。
これをフレーメン反応と呼びヤコブソン器官で臭いをキャッチしています。
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四肢 |
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猫は犬と違い体型変化のある突然変異の品種は少ないので、品種による違いはほとんどないようですが体型により多少の長、短があります。 |
猫の指は前足に5本、後ろ足に4本それぞれに爪がある。
その爪の主成分はケラチンです。 |
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ボウ(肉球) |
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人間で言う、手足の指と甲の部分です。
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高い塀の上などを歩くときパッドが汗で湿り滑り止めの役割を果します。
また、ジャンプして着地するときクッションの役目や獲物を取るときの忍び足で足音をたてないすべて足裏の弾力のある肉球があるからです
前足手首の関節部分の内側にも硬い突起があり、しずく(デュウ・パッド)と呼びますが、これは何の役割を果すのかは不明です。
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尾 |
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尾のないマンクスや短いボブテイルなどの品種
以外はそれほどの長さの違いはありません。
猫の尾は、いろいろな場面や気分によって振り方が変わります。
母親が子猫を遊ばせているとき
:自分の意思で動かしているわけではなく勝手
に動くようです。
うれしい、甘えたい、ほめてもらいたい、遊んでほしいときは
:尾を立て擦り寄ってくる
イライラしたり、不快な気持ちになっているとき
:ゆっくり大きく振っている
喧嘩やびっくりしたとき
:尾の毛を膨らませる
怖がっているとき
:後ろ足のあいだに挟んでいる
体の向きを変えたり、高いところを歩くとき
:尾はバランスの舵取りをする
長くて真っすぐな尾を持つ猫
:欧米の家庭猫が大半
日本猫にも近年長く真っすぐな尾を持つ猫が
増えています。
これは血統猫などの混血によるものと考えられ
ています。
尾曲がり猫
:東南アジアの家庭猫に多く見られる
猫の尾が曲がる原因
● 仙椎(脊椎と尾椎をつなぐ椎骨)の数により、
通常は3つの骨が連なっている。これが長い尾に
なります。
● 仙椎(脊椎と尾椎をつなぐ椎骨)の数が2個
:短尾、中尾、尾曲がり となります。
胴も短くなるようです。
日本猫は約半数がこのタイプでした。
尾の短い猫は臀部の筋肉が発達しており、
尾の役割を果しているようです
無尾の猫のマンクスは仙椎
(脊椎と尾椎をつなぐ椎骨)
の数が1個で尾の形跡がわずかにあります。 |
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プロフィール |
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猫の横顔のことをプロフィールと言います。
頭頂部から額、目、鼻筋、あご、首のラインは品種によって決まりショーでは重要な要素です。
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被毛 |
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品種により異なりますが、堅くて直毛のガード・コートと柔らかなアンダーコートの二種類の毛があります。
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ガードコート:雨を弾き、喧嘩や敵との戦いから身を守る。
アンダーコート:柔らかい毛に空気を貯え、高い保温効果がある
南方系品種:アンダーコートがない
北欧系品種:アンダーコートの量が多く寒さに対応しています。 |